混合診療問題とは、保険が適用される診療と、
保険適用のない自由診療を併用した場合、
その全ての医療費全額が患者の自己負担となってしまう事です。
理由は、現在の法制度では、混合診療は「禁止」だからです。
最近では、ガン治療で混合診療を受けた男性が、
現在の法制度に対して訴えを起こし、その問題が露呈しました。
金銭面の事だけを考えれば、
この問題を法解釈の矛盾と指摘できますが、
その一方で、というよりは、本当の理由は、
「薬害や未承認薬の乱用、所得による医療格差などのマイナス面」
を防ぐ意図があります。
難しい問題ですよね。
しかし、15日の規制改革会議で、重点項目のひとつとして、
「混合診療」の全面解禁が盛り込まれました。
おそらく喜ぶ人が多いでしょう。
一方で、「危険」と感じる人も多いでしょう。
まだ、大きな病気に出くわしていない私は、
すこしだけ「危険」と感る側です。
この問題の前に、医薬品や医療法の認可が
ものすごく遅いことの方が問題かと思います。
「慎重」って表現に値するかしないかは、人それぞれでしょうけど。
混合診療、全面解禁を提言へ=12月答申、規制改革会議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071115-00000087-jij-polPR